2018年01月08日

専門職の働き方が多様化しています

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薬剤師のかたは医療の専門職になりますが、その働き方が多様化しています。特定の調剤薬局やドラッグストアチェーンの店舗で働き続けるだけではなく、他の職場にも登録をし、ダブルワークをされている方が増えています。

医療従事者は全国的に人手不足です

高齢化社会である日本では、医療を必要とする方はどんどん増えています。そのうえ、社会不安やビジネスの激化によって、精神的な病に陥る方の割合も年々上昇しています。メンタルクリニックの需要も高まっているということです。

特に日本の医療は薬物療法が中心ですから、薬局などでは人材不足が深刻な問題になっています。日本の法律では薬剤師の資格を所有している方でしか、薬剤を販売することはできません。また患者様に薬剤に関するアドバイスを提供することもできません。

そこで、多くの薬局や大手ドラッグストアチェーンの店舗では、優秀な人材の奪い合いになっています。しかし薬剤の専門家の人口には限りがありますので、一人のかたが、複数の職場に働きに出るということが増えているということです。

多様な働きをすることによって鍛えられます

優秀な薬剤師の方ほど、多様な現場に対応できます。昨今はご自宅から出られないご高齢者に対応するために、在宅医療が増えています。薬剤の専門家の方の訪問医療の需要も拡大していますので、全国的にどうしても薬剤の専門家が不足傾向にあります。

そこで、たとえば自治体運営の公的医療機関で働かれている方が、ダブルワークとして、訪問医療の民間企業に登録をして、不定期で働きに出ているというかたが増えているということです。経験豊富なベテランの方ほど、あらゆる現場に対応できますので、民間の訪問医療事務所では、大学の薬学部をご卒業されたばかりの新米の方よりも、現在他の病院や薬局に働きに出ている方の副業としての仕事を受け入れていることが多くなっています。

意欲の高い方ほど複数の現場に働きに出ています

一カ所の医療機関で集中的に仕事をしていくことだけではなく、風数の現場でご自身のスキルを発揮するという生き方は、大変なスキルアップにつながります。薬剤知識や調剤スキルだけではなく、さまざまな患者様と直接接してお話するという経験を積まれることにより、現場に強いメンタルが形成され、総合的な仕事能力が身につくということです。

多くの職場ではそのようなベテラン人材を求めていますので、転職をする際にも高待遇で迎え入れてもらえるようになります。勿論ダブルワークとして臨時の仕事をする際にも、能力が高い方ほど高給がつきます。ご自身にとってのメリットだけではなく、社会的に求められている仕事をしているのですから、社会貢献にもつながるということです。