2017年03月15日

薬の知識を身に着けてキャリアアップしよう

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日本人は3.5人に一人はガンで亡くなっていると言われる程です。またその割合は年々増加している傾向にある為、今の日本はガン対策を急いで行う必要があります。このガンの治療に薬剤師の方も貢献出来る資格がる事をご存知でしょうか。

■まずは資格と役割について知ろう

ガンの治療の進歩に合わせた薬学療法の高度化などに対応する為、日本病院薬剤師会は人材育成を目的にがん薬物療法認定薬剤師の制度を設けました。こちらに認定された方はガンの薬物療法の専門知識と技能を持っていると言う事になります。

がん薬物療法認定薬剤師になられた方は病院でガン治療の専門性の高いチームに入り、チームの一員となって患者の方に医療の提供を行います。また医療現場でのガン薬物療法の向上の貢献も同時に目指していきます。

医療現場で薬の専門家と医師や看護師の方と一緒にがんの治療の患者のサポートを行う事が出来るので、スキルアップや社会に貢献したいと思われている方にはとてもおすすめとなっています。

■実際にはどんなお仕事をしていくの

主な仕事内容は3つあります。まず一つ目は医療チーム内で患者さんに合う薬物療法の提案を行う事になります。ガン薬の専門知識を持っている認定師として医師の方などに薬物療法の提案を行う事と同時に、患者さんやそのご家族の方にも薬物療法についての説明やご理解を得るのも認定師の役目です。

二つ目は副作用の解決になります。ガンの薬物療法には副作用が伴う事が多い為、治療だけではなく患者さんの生活の向上を目指して副作用の聞き取りや、解決策の提案を行うようになります。最後の三つ目は患者さんとそのご家族の支援になります。

長い間の治療や入院は患者さんの負担になってしまいますので、患者さんの質問や相談をお聞きして不安や疑問を取り除いて、安心して治療を受けられるようにサポートを行います。

■どんなスキルが求められているの

がん薬物療法認定薬剤師は患者に合う最適な薬物療法の提案やその薬物を正しく調合できる能力が必要です。この様な能力は講習などだけでは習得する事が難しく、実際に病院などで経験を積んで行き習得して行くことが大事です。

また病院で働かれている方は薬を正しく飲んで頂く為の指導や、飲み残し・飲み忘れなどを確認できる管理能力も求められます。その他にもがん治療にかかわる認定師の方は院内製剤や注射剤・点滴などの調合を行う事も多いので、この様な調剤などの専門的な知識も必要になります。

そして医師の方や患者さんに薬の説明を行ったりご理解して頂く仕事ですので、コミュニケーション能力と言うのも必要になります。