2017年10月21日

薬剤師スキルアップHIV感染症薬物療法認定薬剤師

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薬の専門家が自身の持つキャリアアップを図るためにチャレンジする資格の一つに、HIV感染症薬物療法認定薬剤師があります。薬の専門家として経験にプラスしてHIV患者のサポートをする職種です。ここでは、この職域の特長や今度の将来性について考察していきたいと思います。

HIV感染症薬物療法認定薬剤師とはどんな資格か

この資格は、日本病院薬剤師会が認定する認定資格の一つであり、さらなるスキルアップを図る際に役立ちます。また、認定されることで、第三者に対してその能力が証明できるメリットがあります。

さらなるスキルアップを果たすことで、HIV感染症の患者さんの治療にあたり、薬の専門家としての見地を活かして医療チームに参加を可能とします。HIV治療を受ける患者に対する薬の服役指導や管理が主な仕事となります。

個々の患者さんの状態に合わせて、適切な薬を選んだり飲みやすくするための服役指導が必要となりますが、その際に薬に関する専門知識が役に立ちます。これにより、薬に関する知識やスキルを維持し続けることができます。

パスしなければならない試験と受験準備について

日本病院薬剤師会が認定条件に10個の項目を挙げており、認定されるためには全ての項目をパスする必要があります。認定試験を受ける前提として、指定の学会や協会の会員であることが必要とされています。

また、病院などにおける実務経験が3年以上と規定されていますので、机上の学習対策だけでは認定されませんので注意。片手間では取得できない資格であることが分かります。認定試験は全部で50問が出題され、選択式となります。

HIV関連の臨床に関する知識や、薬物療法や服役指導など薬の取扱いや活用方法が問われます。基礎的なニア用から専門的な難問まで幅広く出題されますので、全問正解は難しいですが合格ラインは6,7割り程度といわれています。ただし、ボーダーラインは正式に公開されていませんので安心ではできません。

HIVサポートの専門家・資格取得のメリット

認定制度を活用することで、新たな知識を得る機会を得ることができ、知識やスキルを常に磨き続けていけます。また、病院内での医療チームの一員として活躍しますので、医療現場に積極的に関わるやりがいを感じることができるのは大きなメリットです。

薬に関する知識に限定されることなく、薬物治療やHIVに関する新たな知識を獲得することができますので、キャリアアップにもなり、昇進や転職に有利になる一面があります。

HIV患者は増えていく傾向がありますので、今後もHIV治療に対する社会的要請は、加することが予想できます。したがって、活躍のチャンスがあり、さらなる知識や経験を積んでいくために、チャレンジしていく意義がある資格と言えます。