2017年09月06日
がん患者の痛みを和らげサポートする薬剤師の仕事
今やがんになる確率は2人に1人とまで言われています。がんに対する医療技術や薬物療法は日々進歩していますが、実際の治療は肉体的にも精神的にもかなりの苦痛を伴います。そこでがん患者の痛みを少しでも和らげて苦痛を少なくするためのケアとして、薬剤師の力を現場で求めるようになりました。
そこで登場したのが、緩和薬物療法認定薬剤師です。この緩和薬物療法認定薬剤師は、主にがんの治療で痛みの緩和を薬物によって行う薬剤師のための認定制度となっています。まだ、登場して日は浅い認定資格ですが、今後の医療現場においては必要不可欠な存在となると言われています。
そのため、スキルアップを目指す薬剤師にとっては注目すべき資格とも言えるでしょう。活躍できる現場はホスピスや緩和ケア病棟が中心となりますが、今後さらに高齢化が進むことで一般病棟や在宅医療で療養する患者さんからの需要も高まると予測されます。
資格を取得するには、一定の条件をクリアした後に試験に合格する必要があります。また、5年ごとの更新となり研修の参加も必須となります。がんに苦しむ患者さんやそのご家族にとって心強い存在とも言える仕事のため、大きな責任とやりがいを持って携わることができる仕事と言えるでしょう。