2017年08月30日

日本褥瘡学会認定師のライセンス

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薬剤師としての仕事をしていて、今よりもさらにスキルアップをしたいと考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そうであれば、日本褥瘡学会認定師(認定褥瘡薬剤師)を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

そのような場合には、褥瘡を持っている患者に対して、褥瘡治療薬や創傷被覆材の選定記録、薬剤管理指導録、薬の効き具合や副作用の記録などを記録したものを10症例分ほど提出するということが必要となります。そのような症例の記録は4年以内の記録が有効で、日本褥瘡学会や日本褥瘡学会地方会などにおいて筆頭演者として発表したのであれば、1編を1症例として数えることも可能です。

どのような医療関係のライセンスを持っている人でも、日本褥瘡学会認定師にはいるものの、特に外科や皮膚科の医師や看護師を始めとして、理学療法士などに多い傾向があるようです。しかしながら、定期的に褥瘡の症例の報告をする必要があるなどして規定が厳しいために、日本褥瘡学会認定師のライセンスは取得するのが大変であることはもちろんのこと、そのライセンスを維持していくのも非常に大変であるライセンスだということが言えます。

何かと大変なライセンスではありますが、その大変さが年収に反映されるということはほとんどありません。よって、認定褥瘡薬剤師として医療機関で勤務するときには、平均的な年収を得るということになると言えます。病棟で勤務しているのであれば、患者の褥瘡の症例を目の当たりにするチャンスはたくさんあるので、専門的な知識を持っている者として活躍することができるチャンスも非常に多くなります。

自分自身が持っている知識をしっかりと活用して、褥瘡の予防や処置に関するアドバイスをしたり、適切な治療を行ったりすることで、患者さんの身体の痛みが軽減されていくのを見れることは、仕事をしていてもそれが非常に大きなやりがいにつながっていくのではないでしょうか。