2017年08月17日

薬剤に関する専門家としてステップアップする方法

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医薬分業の考え方が導入されたことに伴い、薬学部も6年制課程になるなど、薬剤師のスキルアップに向けた取り組みが行われています。その重要性が増すにつれ、様々な認定制度も設けられています。その一つに研修認定薬剤師があります。

研修認定薬剤師に関する制度の概要

医療の進展に伴い、薬剤に関しても時代に即応した医療需要と社会的要請に応えることができるよう、最先端のスキルや知識を身につけておく必要があります。責務を全うし、生涯にわたって活躍するためにも、研修等による自己研鑽を行い、その研修実績を証明する1つとして認定証があります。

認定薬剤師は、研修認定制度のもと、倫理、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学及び薬事関連法規や制度など、薬剤に関する業務を遂行するために、自己研鑽した成果を、新規の場合は4年以内、更新の場合は3年毎に申請し、認定されます。

認定されたことにより、他の医療従事者や患者から時代に即した薬学的ケアを行えうことができると評価され、信頼が向上します。

認定を受けることで得られるメリット

医学の進歩は日進月歩ですので、新規に開発される薬剤もたくさんあります。このため、新しい知識やスキルを更新していくことが求められます。免許そのものに関しては、一度国家試験に合格すると、その後更新する必要はありません。

ここで、研修認定を受けていることで、自分が一定以上のレベルにあることを証明することができます。また、認定を受けていることで、かかりつけになることができ、診療報酬上、指導料を加算することができます。

薬の管理、服薬状況を把握し、飲み合わせや副作用などに関するアドバイスを行い、きめ細かな服薬指導を行うことで算定することができます。このため、認定を受けていることで、就職においても有利になります。

認定を受けるに当たっての具体的な手続き

認定を受けるためには、研修手帳を入手し、研修プログラムを受講し、単位を修得したことを表する受講シールを貼り付けます。これにより、研修内容を記録し、資格申請時に使います。新規申請は4年以内に40単位以上、更新の場合は3年間では30単位以上が必要ですので、履修計画を立ておく必要があります。

必要な単位をすべて修得したら、申請を行います。研修手帳などの必要書類を添えて申請書を提出します。認定されると、認定制度認証機構のロゴマーク入りの研修認定薬剤師証が発行されます。

この認定は、3年毎に更新しなければならないので、失効することがないように十分注意する必要があります。