2017年08月10日

小児薬物療法認定薬剤師の役割と取得するメリット

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認定薬剤師の中でも比較的新しく誕生したものの中に、小児薬物療法認定薬剤師があります。ここでは、その役割や取得のメリットをご案内いたします。役割としては、赤ちゃんから小児までの薬や病気などに関することを親御さんにアドバイスをすることが挙げられます。

そのため、必要な知識や技術は特殊とも言えるでしょう。特に、母乳と薬の関連性やイヤイヤ期に入ってしまった子供にどうやって薬を飲ませたら良いのかなど、子供と薬学を結びつけたさまざまな知識が必要になります。また、年齢や体調にあった服薬方法をしっかりと伝える服薬指導の技術も必要となります。

この時期の子供に対してはこのような服薬方法をとらせるべきであるとか、どのような副作用が考えられるのかなど、丁寧に分かりやすく親御さんへと説明するスキルも必要となります。次に、この資格を取得するメリットをみていきましょう。

小児医療において薬物療法のエキスパートと認められる小児薬物療法認定薬剤師の資格を取ることは、医師など他の医療スタッフや患者、その家族にとって信頼性を客観的に示すことができます。子供の成長の度合いは一人一人異なるため、必要な薬の量や、投与量や投与の間隔もそれぞれ異なります。

また、開発されている医薬品のうち約7割が小児への適応がない薬とされているので、安全な投与は専門性の高い薬剤知識が求められます。そのため、小児医療分野に関する深い薬学知識を持つ薬剤師とてスキルを磨くことができると言えるでしょう。

この様に、認定資格を取ることで、日々の仕事へのモチベーションが向上し、やりがいを感じられるという大きなメリットもあると言えるでしょう。また、活躍できるフィールドも広がることでしょう。小児科はもちろんのこと、幼稚園や保育園の現場でも活躍できるケースが増えています。

小児医療に興味や関心がある方は、小児薬物療法認定薬剤師の取得にチャレンジしてみると良いでしょう。