今後さらなる需要が見込まれる資格
薬剤師として働いていてスキルアップを目指したいなら、関連する新たな資格を取得してみることをおすすめします。注目されている資格は精神科薬物療法認定薬剤師で、今後さらなる需要が見込まれると考えられています。
2008年にできた比較的新しい資格精神科薬物療法認定薬剤師とは2008年にできた比較的新しい資格で、この資格を持っていれば精神科の薬物療法に関する高度な知識を持っていることを示すことができます。またこの資格がつくられたのは、精神疾患の患者を治療して社会復帰に貢献することを目的としています。
この資格があれば病院やクリニックといった医療機関で就業することができ、主な仕事内容には様々なものがあります。その仕事内容とは本来の調剤業務に加えて服薬指導や製造業務、注射と点滴の調剤業務や病棟調剤業務が挙げられます。
また患者とコミュニケーションをとって薬の効果などを確認するカウンセリング業務も含まれています。
この資格を取得するためには、最初に必要な条件を満たしているかどうかチェックする必要があります。第一に免許を持っている必要があり、5年以上の実務経験を有していなければなりません。
また認定薬剤師であり精神科病院での5年以上の勤務経験や指定されている講習会の履修に加えて、病院長からの推薦と認定試験に合格する必要があります。認定試験に合格したら、忘れずに認定申請を行わなければなりません。
試験日時は毎年6月ごろで試験時間は2時間程度です。受験料は会員であれば約1万円で、非会員であれば1万6千円ほどです。試験内容として出題されるのは、精神科疾患や心理教育、向精神薬や薬剤管理指導などです。
この資格の合格基準は、受験者上位3名の平均点の75パーセント以上だと言われています。合格率は各年によって異なりますが、45パーセントから65パーセント程度です。
また認定率は60パーセントから70パーセントで、資格取得者のほとんどが病院で就職しています。少数ではあるものの調剤薬局やサナトリュームなどで働いている人もいます。この資格を活かした就職先を探したいという場合には、しっかりとサポートしてもらえる転職サイトを利用してみるのもおすすめです。
希望する条件に合った就職先を紹介してもらうことができます。自分の仕事に専門性を持たせたい人にはおすすめの資格だと言えます。