2017年07月04日

更なるスキルアアップとして取得すると良い資格

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薬剤師の資格を取得してキャリアを積んでいくと、新たな挑戦として資格を目指すことも出来ます。勿論、この資格だけでも十分に世の中で活躍し、需要の高い資格ではありますが、自分自身のために更なる勉強を積んで、高い目標を持つことは有意義なことです。

西洋薬、漢方薬、互いの長所を生かして使い分ける

薬局や病院で働いていると様々な薬に出会います。その際に西洋薬、漢方薬があります。西洋薬は、病名を決めて薬を選びますが、漢方は患者の症状や体質などから薬を決めるという点に違いがあります。また症状をピンポイントに抑える西洋薬と違い、漢方は病気に対する抵抗力を高め、体全体を整えるという働きをするため、効きめはゆっくりでマイルドなものが多くなっています。

患者さんの要望として漢方を処方してほしいと願う人もいるので、どちらの薬に対しても詳しくなっておくことは薬剤師として必要なスキルです。漢方薬と西洋薬には異なった特徴とどちらにもメリットがあるため、どちらかだけを重視するのではなく、互いの長所を生かして、個々のケースに応じて上手に使い分けることも大切です。

漢方医学に興味があれば中医師資格を視野に

近頃では漢方を積極的に処方する病院もあります。患者さんにとって、体質を改善するという意味での東洋医学の方を好む方が多いのも事実です。故に漢方に対する知識が詳しいスタッフの必要性も求められます。漢方医学の知識を更に深めたいというスキルアップを求める方にとって中医師という資格が存在します。

これは、中国の伝統医学である中医学を実践する医師のことを指します。香港を含む中華人民共和国や台湾、アメリカ合衆国などにおいては国家資格として認められています。そして通学だけでなく通信で学べるという点も魅力の一つです。

特に漢方や薬膳を専門にしている方にとっては自分のためにもなり、とっておきたい資格と言っても良いでしょう。

この資格に対して注意すべき点を知っておく

勿論、漢方に対する知識を深めるためにもとても意味のある資格です。すでに日本の医師、鍼灸師、薬剤師の免許を持つ方が日本での業務を深めるために、また教養の為に中医学を学ぶことは悪い事ではありません。ただ、日本にはそんな国家資格は存在しないという事を覚えておきましょう。

国際中医師は中国政府公認の資格と謳われていても、実際にはあくまでも日本のなかでは民間資格のひとつでしかありません。この資格だけでは日本で鍼灸はおろか漢方治療もすることはできません。

しかし、この資格を持っていることで、薬のアドバイスをする際にも多面的に捉えて患者さんに伝えることが出来るでしょう。あらゆる薬のメリットやデメリットを知ったうえで、話を出来るということは、やはり患者さんからの信頼を得るためにも重要なことです。