自らの能力を上げるためにできること
これからの不安定な時代を迎えるにあたって、一つの仕事に縛られるのはかなり危険です。今の職場で自分がいつ働けなくなるか分からないですし、なるべく複数の仕事を掛け持ちしつつ、分散された収入源を持つべきなのではないでしょうか。
一つの仕事で十分だったこれまでの時代これまでの日本では社会人になるとそれぞれの企業へ就職し、そこで定年退職まで働くという、いわゆる終身雇用のスタイルが主流でした。各企業の給料は安定していましたし、定期的な昇給や年に数回のボーナスをしっかりと受け取ることができていました。
また福利厚生がしっかりしている企業も多く、自分だけでなく家族も安心して暮らしていけるような形が当たり前の世の中だったはずです。しかし不況の波が押し寄せてすでに20年以上が経過し、景気が浮上せずに満足のいく給料やボーナスが受け取れない世の中が、もはや当たり前になっています。
そのため世間ではなるべくお金を使わない生活が定着し、その結果景気がなかなか回復しないという悪循環に陥っています。
これは薬剤師という、薬局やドラッグストアなどで各患者の様々な症状に適した薬剤を提供する仕事でも同じです。世の中には薬局やドラッグストアなどの店舗がたくさんありますが、最近では出店過多による飽和状態が起こっています。
各店舗がいつ閉店に追い込まれるか分かりませんし、地域によってはこの仕事だけでは、自分や家族が満足な生活を送れなくなる可能性も否定できません。そのためなるべく早いうちに別の仕事を見つけたり様々な勉強に取り組んでおき、薬剤師とは別の収入源をしっかりと確保しておく準備をすると良いのではないでしょうか。
複数のことを並行して行うことで、突然の閉店やクビがいつ訪れても大丈夫な状況を整えておくことが必要です。もちろん勤め先に迷惑が掛からないよう、前もって許可をもらっておくことが必須です。
もちろん別の仕事をやる予定は無いという方もいるはずですが、不安定な将来に備えるためにも、せめて別の職業に就くために必要な勉強や資格の取得などに精を出すと良いでしょう。自らのスキルアップはやっておいて決して損は無いため、空いた時間にぜひ取り組んでみてはどうでしょうか。
例えば薬剤師としての実力を磨くために、薬事法に付いてもっと踏み込んだ勉強をしてみるのも良い考えです。書店や図書館には専門の参考書がありますし、毎日少しずつでも学んでいくと将来きっと役に立つでしょう。また法学部などがある大学に入り直したり、専門学校や語学学校などに通うなど、薬を扱う仕事とは全く別の道に進むのも面白いでしょう。
全く正反対の仕事を行うことで飽きも来ないですし、今まで以上に仕事にやりがいを持って取り掛かれるかもしれません。