2017年06月05日

需要が増える可能性の高い仕事です

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薬剤師がスキルアップを目指す場合は、資格を取得することが役に立つはずですが、そんな資格の1つに、外来がん治療認定薬剤師があります。ここでは、この資格について、どんな仕事をするのか、どんなメリットがあるのかなどについてご紹介します。

現代に適した仕事と言うことができます

最近では、がんの患者さんが入院ではなく、外来で治療を受けることが多くなってきたと言われています。そして、この場合には薬物療法が中心になるため、働き手としてはがんの治療や抗がん剤に対して専門的な知識を持っている人が求められるようになってきています。

薬物療法の場合には、それぞれの患者さんに合わせたプランを立てることも大切ですし、副作用が出ないような薬を選んだり、副作用が出た場合の対処法などをしっかりと把握しておくことも必要です。そして、このような仕事は今後ますます需要が高まることが予想されるので、その点においても、資格を取得することは大きなプラスになることでしょう。

この資格を取るために必要なこと

外来がん治療認定薬剤師は、日本臨床腫瘍薬学会が認定する資格であり、がん患者が増えている現代においては、需要が多く、取得しておいた方が良い資格でもあります。

これを取るためには、まず試験を受ける必要がありますが、その受験資格としては、薬剤師として3年以上の実績を持っていて、さらに、この学会の会員になり、認定した講座を受講したり、がん患者へのサポート事例を提出することが必要です。

そして、試験に合格した後に面接があり、その結果によってこの資格を取得することが可能になります。なお、これを取得した場合は薬物治療や薬の副作用に関する専門知識を持っているということになるので、求人に応募するときに役に立つはずです。

このような仕事の内容になります

外来がん治療認定薬剤師の仕事の場所としては、病院と薬局の2カ所があります。病院の場合には医師の診察を薬学的にサポートし、治療が始まった後は薬剤の管理を指導したりします。また、患者ごとに問題点を明らかにしてフィードバックを行ったりもします。

一方の薬局では、病院と連携して治療のスケジュールを考え、問題点などを探すという仕事もあります。この資格を認定する制度は2013年に始まったものですが、がん治療はどんどん進化を遂げているので、それに対する知識や実践の体験を持つ薬剤師の需要はこの先ますます増えることが予想され、この資格の価値はより高まっていくと考えられます。