病院などの医療施設で働いている人の数
薬剤師として働いている人はそれぞれの職場でさまざまな仕事を担当しています。職場が同じでも働く内容が違っている場合もあります。ここでは、医療施設で働いている人の数が実際にはどのくらいいるのかについてご紹介します。
医療施設に雇用されて働いている人の数
平成30年に薬剤師に関する調査がおこなわれました。この調査の結果によると、医療施設で働いている人の数は合計でおよそ60000人でした。これは、平成30年にこの仕事をして働いていた人の中でも19.3パーセントの割合を占めています。
医療施設に雇用されている人であっても、人によって仕事の内容が違っていることもあります。医療施設に雇用されている人が担当していることが多いのは、調剤に関する仕事です。これはこの資格を持っている人にしかできない業務であるために、医療施設に限らずに、多くの施設で担当していることが多い重要な仕事です。
その他に医療施設で働いている人が担当している仕事として多いのは、病棟の業務に従事する仕事です。この調剤と病棟業務の仕事を担当している人を合計すると、およそ57000人になります。これはこの仕事をしている人全体の総数の中で、18.4パーセントの割合を占めています。
病院に雇用されて働いている人の数
医療施設で働いている人は大きくわけると、病院で働いている人と診療所で働いている人にわけることができます。病院と診療はどちらも医療施設ですが、違っているのは院内にある患者が入院できるベッドの数です。ベッドが19床以下の医療施設のことを診療所と言い、20床以上の施設を病院と言います。
これらのどちらの施設でも、薬の調剤などができる人は必要です。平成30年の調査では、医療機関の中でも病院で働いている人の数はおよそ54000人です。これは医療機関で働いている人全体のおよそ90パーセントの割合です。
この仕事をしている人全体の中での割合は17.4パーセントで、医療機関全体で働く人の割合よりも若干少なくなっています。病院で働いている人のうち、調剤や病棟業務を担当している人の数はおよそ52000人です。
診療所に雇用されて働いている人の数
医療機関で働いている薬剤師の中には、診療所で働いている人もいます。病院よりも規模の小さい診療所でも、重要な仕事を任されています。平成30年に診療所で働いていた人の数は合計で、およそ5800人です。
このうち、調剤などを担当している人の数は4708人でした。