契約社員やアルバイトとして働くことの特徴
薬剤師は国家資格保有者ですが、必ずしも正社員として働かなければならないわけではありません。契約社員やアルバイトなど、いわゆる非正規雇用の形で働くというのもひとつの選択肢です。その非正規雇用で働くことには、どういった特徴があるのかを見てみましょう。
勤務時間に融通が利く可能性が高い
非正規雇用契約の場合、勤務時間に融通が利くことが多いです。特にアルバイトやパートの場合、1日8時間しっかり働かなければならないわけではありません。午前あるいは午後のみなど、自由な勤務形態にできる可能性があります。
そのため、プライベートを優先させやすいです。育児や介護など、プライベートでやらなければならないことがある人は、非正規雇用を選択する場合が多いです。そして、正社員であれば、残業をしなければならない場合がありますが、非正規だとまず残業を求められることはありません。
したがって、プライベートの時間が圧迫されにくいのもメリットです。
ある程度の収入を得ることができる
一般的に非正規雇用といえば、正社員よりも収入が大幅に下がるというイメージを持たれがちです。しかし、薬剤師の場合は例外です。あくまでも国家資格を持っている人であり、他の人では禁止されるような仕事ができます。
そのため、非正規雇用の時給も高いことが多いです。場合によっては、時給換算をすると、正社員とほぼ変わらない額になることもあります。もちろんボーナスが出なかったり、生活の金銭的負担を減らせる福利厚生が利用しにくかったりしますが、それでも金銭面が大きなネックにはなりにくいです。
また、非正規であれば職場を変えるのも容易なので、収入面の条件がより良いところに転職することも可能です。
薬を取り扱う仕事だけをしやすい
薬剤師の仕事は、薬の調合を行ったり、薬を使用する人に具体的な使い方を指導したりするのが主です。しかし、正社員の場合は、しなければならない仕事が多くなりがちです。顧客とのトラブル対応や、帳簿の管理など、薬に関係ない仕事も多いです。
また、正社員としてキャリアアップして管理職になったら、従業員の管理も仕事に含まれます。それに対して非正規雇用であれば、薬に関する本来の仕事だけを行うだけで問題ありません。
管理職になる可能性もないので、他の人のことは考えずに済みます。したがって、薬とは関係のない仕事はしたくないという人は、非正規雇用で働くというのもひとつの手です。