2025年02月27日

薬物治療の計画を立てるために必要になる手順

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患者さんの状況に応じた判断をして、薬物治療の方法を決めて計画を立てることが薬剤師の重要な役割の一つです。患者さんの状況を正確に把握するには、患者さんの説明を聞くだけでは十分とは言えません。また、患者さんからの自発的な話を聞かずに質問の答えだけから判断することもできません。いくら専門家といっても、一方的な判断を押し付けるのは正しいことではないです。総合的に判断することで、適切な薬物治療を実現することが可能になります。

患者さんから話を引き出すことから始める

症状を知っているのは薬剤師ではなく患者さんです。患者さんの話を聞くことなく、最終的な判断をすることはできません。患者さんの中には、何を話せばいいのか分からない人もいるので、必要な情報を引き出すことを意識しながら質問することが大切になります。

関係ないように思えることの中にも、大切なことが含まれている場合があるので、患者さんが遠慮することなく自由に話せる状況をつくることが大切です。患者さんが使う抽象的な表現を、具体化するための質問も重要になります。

患者さんが質問に答えるだけにならないように配慮して、主体的に話せるように導くことが大切です。

患者さんの話を専門家として客観的に評価する

患者さんの話を聞き終われば、専門家として客観的に評価する段階に入ります。患者さんの主観的な評価は個人差が大きいので、そのまま受け入れることはできません。

普段健康な人は、少しの異常にも強く反応してしまうことがあります。極端に不安を感じていると、表現が大げさになる傾向があるので、客観的な評価を加えて引き直す作業が必要です。患者さんの主観的な評価に専門家の客観的な評価を加えることで、最終的な判断をするための情報が整います。

最終的な判断ができる状況になれば治療計画をたてる

患者さんからの情報に専門家の評価を加えて、情報が整ったら最終判断をする段階です。整った情報に対して専門家としての分析を加えて、薬物治療の方針を決定します。方針が決まれば、それに従った計画を立てます。計画の中には、途中で何を確認するのかも組み込む必要があります。

経過チェックの結果によっては、その後の計画変更も考えなければいけません。そのためには柔軟性のある計画を立てる必要があります。確定的な計画を最初に立てるのではなく、必要に応じた変更を加えられるような計画を立てる必要があるということです。