2017年05月04日

毒物や劇物の取り扱いができる免許

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普段買い物へ行くドラッグストアには、安心で安全な薬品がおいてあります。しかしお店によっては毒物や劇物など、商品で取り扱っている場合もあります。このお店では必ず専門スキルを持つ人がいて、安全に使えるよう指導しています。

様々な場所で必要な毒物や劇物の責任者

国内には毒物や劇物の製造業や販売、そして海外からの輸入業者があります。毒物や劇物は農業薬品に使われていたり、生活でも洗剤などで使われます。そこで毒物や劇物を扱う場所では専門スキルが必要で、毒物劇物取扱責任者の免許がいります。

この資格があれば毒物や劇物を扱う場所で、常勤や一定の権限を持つことができます。仕事内容には毒物や劇物を扱う施設の点検、そして適正に管理するようになります。他にも毒物や劇物の運搬や廃棄の点検があり、方法や技術を常にチェックします。

また万が一事故が起きたときの連絡、再発防止の対策もしなくてはなりません。毒物や劇物の業者で働く人の指導も仕事です。

免許証ではなく書類の提出が証明

薬品を扱う薬剤師は専門の免許証があるので、働くときには身につけることができます。しかし同じ薬品の資格でも免許証でなく、書類の提出が免許の証明になる場合もあります。それが毒物劇物取扱責任者の免許で、学科修了の書類と毒物劇物取扱試験の合格書類を提出します。

この2つの書類を提出する事で、毒物や劇物を取り扱う場所で責任者として働けます。しかし書類を所有していても証明にならない場合があり、18歳未満や心身障害のある人は働く事はできません。

他にも毒物や薬物に関する犯罪を犯し、刑の執行から3年未満の場合も働けません。薬品を扱う仕事でも毒物や劇物なので、的確な判断が出来る事が大事です。

毒物劇物取扱試験の申請方法と流れ

まず毒物劇物取扱責任者の試験は、都道府県の薬務担当課で願書をもらいます。インターネットからもダウンロードでき、受験願書を申請するようになります。このときに必要なのが6ヶ月以内の写真、そして受験料になる収入証紙も入れて提出します。

次に事務局から受験票が送付されてくるので、受験日に必要なものを持って受験会場で試験を受けます。この毒物劇物取扱試験では筆記試験や実地試験があり、それぞれに試験内容が違います。

筆記試験には毒物や劇物に関する法規のこと、基礎化学と性質や貯蔵など取扱の科目になります。また実地試験には毒物や劇物の識別、取扱の方法の問題で合格すると書類が届きます。