チーム医療のために担当する仕事
日本にある医療施設では、今までとは違う新しいタイプの医療もおこなわれるようになっています。こうした新しい医療を患者に提供するためには、薬剤師の協力も必要になります。ここでは、新しい医療をするために必要な協力のことについて詳しく解説します。
チーム医療のメンバーとして働く仕事
病院で働いている薬剤師は、チーム医療をおこなうためのメンバーの一人として働くことがあります。最近ではこうした方法で患者の治療をしている病院も増えていて、チームとして医療をおこなうことにはさまざまなメリットがあります。
さまざまな病気に対応しやすくなることもチーム医療をおこなうメリットです。医師だけが患者の治療をおこなうのではなく、病院内で一緒に働いているさまざまな職業の人と協力して仕事をすることにより、さらに質の高い医療を患者に提供することが可能になります。
感染病の予防や栄養に関する仕事
病院でおこなわれているチーム医療では、薬剤師が感染管理の仕事を担当することもあります。入院施設がある病院内には多くの患者が生活しているため、感染病の発生を予防するために常に監視をすることが必要です。栄養の管理を手助けする仕事をすることもあり、患者の栄養が不足しているような場合にもサポートが必要になります。
毎日の食事をしっかり食べていても栄養が不足する場合もあり、普通に食事ができない患者もいるために、こうしたサポートがおこなわれています。このような場合には栄養剤を使用して栄養を補給することが多く、使用する栄養剤の種類を選ぶために薬の専門家が協力をしています。
患者に与えることができる栄養剤の中には静脈から入れるタイプもあります。腸を経由して入れるものもあり、それぞれ特徴が異なるので使用できる患者も決まっています。正しい栄養剤を選ぶことにより、患者が安全に栄養を体内に吸収できます。
救命業務のためにチーム医療でおこなう仕事
チーム医療をおこなうメンバーの一人として働いている人は、救命業務のために仕事をすることもあります。規模の大きい病院の中には、緊急に治療が必要な患者が救急車で搬送されることもあり、こうした患者を治療する際にもチーム医療がおこなわれています。
緊急で治療が必要な患者はさまざまな面で注意が必要になるので、チーム医療で協力をして治療をおこなうのが効果的な方法です。薬の専門家は患者に使用する薬の選択に協力をしたり、医師が決めた医薬品を投与する量を確認する仕事をしたりします。