2023年12月28日

精神科薬物療法認定取得のための条件と取得後の効果

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認定資格を取得すると薬剤師のキャリアアップになり、給与などの待遇面での向上が期待できます。認定資格は数が多くあり、認定を受けるために実務経験が必要になるものも多いです。自分にとって有効なものを見極めることが大切ですが、専門性の高いものの方が取得する価値も高い傾向があります。そんな中で候補になるのが専門性の高い精神科薬物療法認定資格です。

精神疾患者に対する専門家になるための登竜門的資格

精神科薬物療法認定は、精神科薬物療法に対する高度な知識をもっている人に与えられる資格なので、取得すれば高い評価を受けることができます。精神疾患を持つ患者は増える傾向にあり、薬物療法の安全性を確保することが重要になります。

精神科薬物療法認定は、それを実現できる人であることを証明する資格で、取得者は大きな貢献が期待される立場になります。対象患者の増加は、対応できる認定資格者に対する需要の増加でもあり、期待は更に大きくなることが予想されます。

一段階で完結するキャリアアップではなく、取得後も更に精神科専門という立場へ登っていける道まで用意されている点も魅力です。

精神科薬物療法認定のための受験資格取得条件

精神科薬物療法認定を取得するためには試験を受けて合格する必要がありますが、受験するための資格にも制限があるので、先ずは受験資格の取得を目指すことになります。受験資格は薬剤師の資格と実務経験が求められます。

実務経験は期間だけではなく内容も問われ、精神疾患者に携わってきたことと、それを責任者に証明してもらうことが求められます。認定対象分野の講習会への参加も必要で、設定された単位数を取得しなければいけません。

これら以外にもいくつかの条件があり、すべてを満たした状態で勤務先の施設長の推薦を受けることが受験資格になっています。

認定取得で職場での信頼関係の構築が容易になる

精神科薬物療法認定を受けることのメリットは、精神薬物療法に関する専門的な知識をもっている薬剤師と評価されることです。精神疾患者への薬物療法は専門性の高い分野なので、専門知識保有者の評価は高いです。実力だけなら伝える機会がなければ評価されることはありませんが、精神科薬物療法認定資格を取得しておけば、目に見える形で知識保有を簡単に表現できます。

その結果、一緒に仕事をするパートナーが変わったとしても、信頼関係の構築に苦労することはなく専門知識をもっている人として人間関係をスタートすることができます。