2023年12月16日

就職先の給与比較で考慮するべき福利厚生と昇給制度

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薬剤師は働ける場所が多いので、就活生にとっては頭を悩ませるところですが、給与も重要な選択基準の一つです。社会全体で考えると、比較的給与が高くて恵まれている職業ですが、就職先によって大きな違いが出るのも事実です。働き始めてから後悔することのないように、事前にしっかりと調べてから選択することが大切です。

初任給は業界差と企業差の両面から調査

薬剤師の多くが就職するドラッグストアと病院そして製薬会社で初任給を比較すると、ドラッグストアが最も条件が良く病院や製薬会社より高い傾向があります。業務内容に大きな違いがあるため、初任給だけで判断することはできませんが、取りあえず初任給の高いところを選びたいという人なら、ドラッグストアを最優先で考えていいと言える状況です。

企業間でも差があるので、業界比較だけでなく企業間比較も行ってから決めましょう。

実質的には給与と同じ効果をもつ福利厚生

福利厚生には、実質的に給与と同じ効果を持つものが多くあります。初任給額が少なくても福利厚生が充実していれば、ひと月当たりの生活費を少なく抑えることが可能で、その結果貯蓄に回せる額が増えます。

給与比較を行う場合には、初任給と併せてチェックしておくべき重要項目です。実質的給与と評価できる福利厚生としては、交通費や家賃そして食費に対する補助が挙げられます。勤務先から離れたところに居住している場合は、交通費支給が一部か全部かで大きな違いが出ますし、家賃補助も賃貸に住んでいる人にとっては大きな問題です。

食費は誰しもが必ず支出する部分なので、補助は全員のメリットになります。それぞれの立場で実質的な効果を考慮して、給与と組み合わせた判断が必要です。

昇給制度や資格手当に関する情報収集も必要

初任給と福利厚生を調べれば、就職時の実質的給与比較は可能ですが、長期的な視点での比較をするなら十分とは言えません。勤続年数が増えれば給与も増えるのが通常ですが、その機会や増加幅には違いがあります。代表的な昇給理由は昇進と資格取得が挙げられますが、勤務先によって扱いに違いがあります。

昇進は、勤続年数に応じた順送りのところと業績主義のところがあり、結果によって大きな違いがでます。小規模の会社の中には、昇進制度が無くて昇給もあまり期待できないところもあります。資格取得は、資格手当が実施されているところでなければ、昇給に影響を与えない場合もあるので、取得を検討しているなら手当があるところを優先した方が給与面では有利になります。