錠剤を割って調剤をするための方法
必要があれば、薬剤師は錠剤を割って調剤することもできます。こうした方法で調剤をする時には、通常の調剤とは違うことに気をつける必要もあります。この記事では、錠剤を割って調剤をするための方法について解説します。
簡単に割ることができる種類の錠剤
薬剤師は調剤のために錠剤を割らなければいけないこともあります。割りやすさは錠剤によって違いがあり、簡単に割ることができるものもあれば、きれいに割ることが難しい錠剤もあります。
簡単に割ることができるのは、表面に切れ目などが入っている錠剤です。こうした切れ目に沿って切断すれば、錠剤をきれいな状態に割ることができます。切れ目が入っている錠剤は、錠剤を均等に割らなければいけない場合にも割りやすい薬です。
切れ目が表面に入っていないと、錠剤を2つに割ってもそれぞれの破片が均等な大きさにならないこともあります。切れ目が入っている錠剤は2つに均等に割れるように切れ目が入っていることが多いので、切れ目に沿って割ることで、同じ大きさの破片を2つ作ることができます。それぞれの破片を別々に服用する場合には、有効成分が均等に含まれていなければいけないので、同じ大きさに割ることは非常に重要です。
割りにくい錠剤を分割しなければいけない場合
錠剤を割って服用しなければいけない場合には、患者自身が錠剤を割って服用することもできます。ですが、この方法で薬を服用することにはデメリットがあります。患者は錠剤を割ることに慣れていないので、同じ大きさに割れないこともあります。
破片の大きさが異なると医薬品が正しく服用できなくなるので、錠剤の分割は専門家がおこなうことが理想的です。同じ大きさに割ることが難しい錠剤は、割らずに2等分した方が良いこともあります。割りにくいものを無理に割ろうとしてもきれいに2等分できないので、粉末状にして2つに分けた方が、均等に分けることができます。
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割らないで調剤をした方が良い薬
2つに分割した錠剤は、それぞれ別々に包んでから患者に渡した方が、患者が服用しやすくなります。わかりやすくするためには、分割した薬を包んでいる紙に薬の種類を書いておくこともできます。
2つに割った錠剤と同じサイズの錠剤が販売している場合には、割って調剤をするよりもその薬を調剤した方が良いこともあります。このような方法で調剤をしたい場合には、処方した医師に問い合わせが必要です。