調剤時に医薬品在庫が不足した時の対処法とその流れ
患者が処方箋を持って調剤薬局に来て、薬剤師が調剤をしようとした時に、必要な医薬品が不足していて調剤出来ない場合どうすれば良いのか分からないという人は少なくありません。そこで調剤時に薬が足りない場合の対処法について詳しく見ていきましょう。
患者に正直に在庫不足で調剤出来ないと伝える
薬剤師が調剤時に在庫不足で薬を調合出来ないと気づいたら、すぐに患者にその旨を伝えるという事が重要です。何も患者に報告せずあたふたとしているだけでは、ただ時間が経つだけで患者も長く待たされてイライラしてしまいます。
そこで患者とのトラブルを避ける為にも、速やかにそして正直に全て話しましょう。伝える時は患者を怒らせないように丁寧に、薬の在庫が切れていて調合が出来ない事、それから渡せる分だけは渡して、後日郵送で良いか等を伝えましょう。
当日中に何とか薬を手配出来そうな時は、どれ位の時間で手配出来るのかを伝え、ずっと待っていてもらうのか、それとも一旦自宅に戻るなりしてもらうのか決めてもらうと良いです。
用意出来る分の薬剤は患者に交付する
薬剤師が患者に在庫不足で薬を調合出来ない事を伝えたら、出来る分の調剤は行い患者に交付しましょう。その際処方した薬と、不足分の薬の種類と数量をメモ書きしておきます。
そして患者に不足分の薬をどうするか聞いて、郵送なのかそれとも直接受け取りに来るのか等もメモしておきます。また同じ有効成分のある薬があり代用が可能であれば、それを渡すという方法もあります。その際は黙って患者に渡すのではなく、きちんと代用品であるという事を伝えて、相手が納得したら渡すようにしましょう。
すぐに不足分の医薬品を注文する
患者に医薬品の在庫不足を伝え、後日不足分は渡すという事で納得してもらったら、すぐに医薬品問屋に足らない薬の発注作業を行いましょう。当日中に何とかなりそうな場合は、どれ位の時間で届けてもらえるのかを聞く事が重要です。
この時に問屋にはっきりといつまでに欲しいという事を伝える事が大切です。何故なら変に遠慮していると、相手に別に急ぐ必要はないと思われて遅い時間を提示されてしまうからです。
そして何時ごろ届くという事が分かったら、その情報は薬局内のスタッフ全員で共有しておく事が重要です。情報共有しておけば、時間通りに来なかった時に、問屋に連絡する事も出来ますし、スタッフのミスで受け取る事が出来なかったという事を避けられます。