2023年07月09日

薬剤師が食品メーカーで働くメリットとデメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

薬剤師の職場というと調剤薬局やドラッグストア等が多いですが、中には一般企業で働く人も少なくありません。そんな中、食品メーカーで働く事も出来ます。では食品メーカーに就職した場合、どのような仕事内容なのか、またそこで働くメリットとデメリットは何か詳しく見ていきましょう。

食品メーカーでの仕事内容とはどういうものか

食品メーカーでの仕事内容は色々ありますが、最も重要なのはこれから発売する商品が安全かどうかを厳しくチェックするという事です。仮に安全面で問題があった場合、当然発売する事は出来ません。

また発売してから安全面に問題があったとなれば、急いで出回った商品を回収しなければならず、多額の費用がかかってしまいます。さらに会社は危険な食品を発売したとして消費者からの信頼は失墜し、企業イメージも大きく低下してしまうかもしれません。

加えて食中毒を起こしたとして消費者から損害賠償請求を起こされる可能性もあります。そうならない為にも検査を行うのが仕事なので、非常に重要な役回りです。他にも食品添加物の分析や調査を行ったり、場合によっては食品の味についても研究する事もあります。

食品メーカーで働くメリットとは何か

食品メーカーで働くメリットは色々あります。まず仕事でのやりがいが非常に大きいという事です。自分が開発に携わった商品が、全国のスーパーやコンビニ等で発売されているのを見ると、かなり感動します。

全国に人が購入してくれていると考えただけでも嬉しいですし、もっと頑張ろうと同時に思います。もちろん調剤薬局やドラッグストア、病院で働いてもやりがいは感じると思いますが、正直それとは比較にならない位大きな達成感です。

また食品の品質管理や研究も行う為、食品の安全性について詳しくなれるというのもメリットです。食品の安全性に詳しくなれば、自分が食品の買い物をする時も、何が安全で何が安全でないかが分かるので、安心して買い物をする事が出来ます。

他にも福利厚生がしっかりしているというのもメリットの1つに挙げられます。もちろん食品メーカーによって多少の違いはありますが、大抵の食品メーカーは特に休暇制度等が充実している事が多いです。何故なら優秀な人材の確保や人材流出防止の為には必要だからです。福利厚生を充実させる事で社員の満足度を上げ、離職を防いだり、優秀な人材を招く事が出来ます。

食品メーカーで働くデメリットとは何か

食品メーカーで働くデメリットもいくつかあります。まず薬剤師としてのスキルアップが望めないという事です。食品メーカーではどうしても食品の安全チェックが主な仕事となります。

その為服薬指導や調剤のスキルを磨く事は出来ません。もちろん転職するつもりがなければ問題ありませんが、将来的に病院や調剤薬局等への転職を考えている場合は、スキルを磨けないので苦戦するかもしれません。また倍率が高いので、なかなか希望する食品メーカーに入れないというのもデメリットです。

食品メーカーで働きたいと考えている人は多いです。そうなると当然倍率も高くなり、就職出来る可能性も低くなります。それからせっかく就職出来ても勤務地が都会でない場合があるというのもデメリットです。食品の研究開発を行っている場所は大体都心から少し離れている所が多いです。

もちろん都会のど真ん中で研究している企業もありますが、そうでない所も多いです。その為研究開発部門に配属され、そこで働くとなると勤務地に近い所へ引っ越さなければならない恐れがあります。