2023年04月12日

職場別の仕事内容や必要とされるスキルを把握しよう

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薬剤師が実際に現場でどのような業務を担当するかは勤務先によって大きく違うため、キャリアや適性、得意分野などを考慮しながら慎重に職場を選ぶ必要があります。調剤や服薬指導、薬歴管理といった業務に関するスキルは、薬局や病院、ドラッグストアなど多くの職場で求められるため、若いうちから少しずつ実務を学ぶことが大切です。

ドラッグストアは医薬品の知識の他に対人能力も必須

ドラッグストアは採用条件があまり厳しくなく、住み慣れた地域の中で働けるとあって幅広い年齢の薬剤師の間で注目の職場の一つです。店舗によってはパート勤務をする場合に高い時給が時給や手当が支給されることもあり、正社員でなくても安定した収入を稼げるのも大きな魅力といえます。

初めてドラッグストアに勤める際は、店内に併設された薬局を訪れる患者に対して処方薬の用法や副作用について正しく説明をすることが求められます。そのため、幅広い診療科目で使用されている医薬品について学ぶのはもちろんのこと、患者が誤解しないよう常に分かりやすい伝え方を心がけなければなりません。

ドラッグストア内で信頼されるスタッフになるためには、働きながら先輩に患者との接し方を教えてもらうことや、毎日の業務を通じてコミュニケーション能力を磨くことが大事です。

総合病院での勤務は体力や自己管理の能力が重要

総合病院で働く薬剤師は外来や病棟、薬局など配属される場所によって仕事内容が異なり、仕事上で要求される知識や専門性も様々です。特に、頻繁に朝方や深夜の勤務がある病棟では、職場の勤務体系やスタッフの数によりますが、身体に負担が掛かったり、日々の生活リズムが乱れがちになったりすることもあるため、覚悟をしたうえで勤務を開始することが大切です。

新人や若手が多い総合病院では、変則勤務を担当するスタッフが上手く自己管理できるよう、研修を通じて様々な方法でサポートが行われることもあります。

製薬会社では研究や治験に関する高度な業務が多い

製薬会社では病院や薬局と違って直接患者と顔を合わせる機会は少ないものの、新薬の研究や治験に関する専門知識や豊富な経験が必要となる場面が多くあります。また、会社によって特に研究に力を入れている医薬品のジャンルにバラつきがあるため、採用後のミスマッチを防ぐうえで、求職活動の際に自分の研究分野に合うかどうかよく調べる必要があります。