2023年03月06日

法令によって確保されている医薬品の品質や安全性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

薬剤師が仕事をするために覚えておくことが必要なのは、医薬品の安全性と有効性を確保するための法律です。この法律にどのようなことが書かれているのか、しっかりと記憶しておく必要があります。ここでは、医薬品の安全性と有効性を確保するための法律について解説します。

医薬品の安全性などを確保するための法律

医薬品の安全性と有効性を確保するための法律が日本で施行されたのは1960年のことです。この法律では医薬品だけではなく、医療用の機器などの品質や安全性についても規定されています。

化粧品や医薬部外品なども、この法律によって品質や安全性が規定されている製品です。再生医療に関する製品もこの法律では規定されています。これらのものをまとめてこの法律では医薬品等と呼んでいます。

この法律が施行された目的は、医薬品の安全性や品質を確保することだけではありません。医薬品を使うことにより発生する可能性のある保健衛生と関係する危険の発生を未然に防ぐことも、この法律が施行された大きな目的です。医薬品を取り扱う仕事をしている人はこのようなことも踏まえて、この法律の内容を理解することが必要です。この法律では保健衛生に関係する危険が発生した場合に、それが拡散することを予防するためにおこなわなければいけない規制のことについても規定されています。このような知識も、医薬品を取り扱う仕事をしている薬剤師にとっては欠かせないものです。

研究や開発も目的にする医薬品の品質に関する法律

医薬品の安全性を確保することを目的に作られた法律では、医療行為をおこなうために必要となることが多い医薬品に関して、特別な規定も記載されています。このような種類の医薬品は医療の発展にとっては欠かせないものであるため、研究や開発を促進するための措置をとることも、この法律を制定した目的になっています。

法律の目的である保健衛生の改善

保健衛生をより良い状態にすることも、医薬品の安全性を確保するための法律が制定された目的です。保健衛生のことも法律を制定した目的に含まれているのは、保健衛生のための作業をするために医薬品の使用が必要になるからです。

医薬品の品質や安全性がしっかりと確保されることによって、保険衛生のレベルを向上させることが可能になります。感染病の予防や拡大の防止をするためには、保健衛生の作業を適切におこなうことがとても重要です。薬剤師は保健衛生の仕事をすることもあるので、こうした法律の規定を知っておく必要があります。