2017年04月26日

法律的なことを頭に入れておきましょう

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薬剤師の方の働き方は多様化しています。診療報酬改定のこともあり、同じ資格を利用しての仕事でも、報酬、収入関係で差がでています。自分のスキルと適正を見極めて、パフォーマンスの良い仕事を行われることをお勧めいたします。

■薬を売る仕事も多様性があります

日本全国に薬局はあります。町の商店街などにある調剤薬局や、大手企業が全国展開しているドラッグストアのチェーン店などがあります。調剤薬局の店舗は個人経営をされている小規模のところがたくさんあります。店舗の規模により働き方が違います。ご自身のスキルと適正に応じて、働きやすい職場を選ばれるとよいでしょう。薬剤師というご職業は、製薬会社の研究職を除けば、販売員としての側面が非常に強い仕事です。薬剤の知識や調剤技術だけではなく、患者様に的確に医療を提供できるようなコミュニケーション能力も大変重要になっています。店としても即戦力を求めているところが多く、新卒で入ってきた新人よりも、転職できてくれるベテランを歓迎するところが少なくありません。

■給与に関する決まりを理解しておきましょう

薬局のスタッフは、報酬に法律的な決まりがあります。医師の方が点数制で報酬が確定されるように、薬局も医療機関ですので、その報酬も仕事内容によって定められた基準というものがあります。町にある小規模の個人経営の薬局などでは、スタッフが比較的少数で運営されていることもあり、出世して管理職になるということが難しいです。昇給や賞与はありますが、役職としての報酬は見込めないところも少なくありません。そのため、報酬面や出世面を意識されている方は、大手企業が展開しているドラッグストアチェーンに就職、または転職をされるというかたが多いです。どちらが快適に働くことができるかは個人の価値観によりますので、一がいにどちらが良いとは言えません。

■お金とやりがい、両方を考慮しましょう

仕事はお金を稼ぐためだけに行うことではありません。人生のスタイルとして、自分の適性とスキルを発揮して生きていくということは大変な生甲斐を伴うものです。それも困っている方や、体と心が弱っている患者様への医療行為となると、社会的な意義もありますので、やりがいはひとしおでしょう。しかし、だからといってお金の面、報酬をないがしろにして良いということではありません。専門職としてパフォーマンスの良い仕事を社会に提供している以上、それに応じた報酬を得るのは当然のことですし、相応の報酬は目に見えた評価として、仕事へのモチベーションにつながります。就職や転職を行う際には、報酬面も欠かさず確認をしましょう。