薬剤師にとって重要視すべき疾患
最近では、新型コロナウイルス感染症による対策や予防、治療などが注目されています。そのため、薬剤師を含め、メディカルスタッフが先頭に立って知識や技術を振るわなければならず、未経験より経験者が医療現場には必要とされています。もちろん、感染症は新型コロナウイルスだけでなく、世界規模で数多く確認され、その動向も注目されています。
思いもしないビジネスチャンスが舞い込む
薬剤スキルが発揮できるのは、医薬品を創る製薬会社ではないでしょうか。医薬品の開発は、より高度な医療が提供されるために、それに見合う医薬品が開発されなければなりません。しかし、実際には創るためには研究費も必要になり、それ相応の対価が支払えなければなりません。
最近では新型コロナウイルス感染症の話題で持ち切りです。人的交流が盛んになっていることから、特定の地域に限定されていたはずの感染症というのが拡散されています。新型コロナウイルスに限ってではなく、ここ数年で制圧されていたはずの感染症が、病原菌の耐性化も上乗せされて急速に増えているというニュースも飛び込んできています。
制圧されていた病原菌に関して、不安視するでしょうが、それなりにデータも集まっています。不知の病ではなくなり、医療品業界にとっては思いがけないビジネスに捉えられています。
耐性といった問題にも取り組む必要になる
少し前まで遡ってみれば、新種の感染症として新型インフルエンザも脅威といわれていました。最近になって製薬会社においては、鳥インフルエンザの人への感染であったり、SFTSなどへの関心が高いようです。新型コロナウイルスをはじめ、こうした新型の感染症は、治療法もまだまだ確立されていないため研究者にとって重要課題ともなっている話しです。
抗生物質はまだまだ高価ですから、薬が効き始めた時点で使用をやめておくといった耐性化も行われています。次々に新しい感染症が猛威をふるうため、それらに備えなければならないようです。
弱りながらも体内に残ってしまう病原菌が、最終的に抗生物質に対して耐性をもってしまえば、せっかく創った薬剤であっても無意味なものになってしまいます。
新たな疾患にシフトチェンジする
日本の医療品に目を向けていれば、世界から遅れをとるともいわれています。というのも、世界の大手メーカーは、難治疾患にシフトしているからです。現在、世界中で効果効能の高い医薬品が製造されていますが、それだけに、特許が切れた薬にはジェネリック版が創られています。
そうなれば、利益などは得られなくなります。薬剤師会などでは、未解決となる疾患に着目する必要もあるでしょう。治療薬の開発に取り組むという情報が世界の大手メーカーから聞かされていますから、遅れを取らないこともこれからの医薬産業には重要かもしれません。