日本では国家資格となっている薬剤師
日本にある職業のひとつとして、薬剤師というものがあります。医療分野の中で医師や看護師とはまた異なる働きをする専門家です。では具体的にどのようなことをしていて、どんな資格を持っているのかを確認してみましょう。
資格試験に合格すると名乗ることができる
医療分野で使用する薬品は、様々な成分を調合することで作られています。そしてその調合を行う専門家が薬剤師です。場合によっては命に関わるほど重大な薬品を扱うこともあるので、日本では国家資格に認定されています。
そのため試験に合格していない人は、職業として名乗ることができません。そしてその資格試験を受けるためには、大学の薬学部で6年間学ばなければなりません。また国家資格の他にも、がんやHIVなど特定の疾患に特化していたり、妊婦や腎臓などに集中した認定資格もあります。
それらの資格は必須というわけではありませんが、働ける場所を広げたり、スキルアップをするといった目的で取得している人もいます。
一般的には病院や薬局などが身近
薬品を調合する技術や資格は色々な分野で必要とされるため、働ける場所は非常に広いです。その中でも一般的に身近な存在となるのは、病院や薬局で働いている人たちです。
全体の割合で見ると半分以上の人が該当し、大勢の人が一度はお世話になっているはずです。病院だと入院している人に使用する点滴に配合される薬品の割合であったり、毎日服用する薬の管理などを行います。そして薬局では、医師から出された処方箋を元に適切な薬を渡したり、薬に関するアドバイスをするといった仕事が中心です。
また医薬品の中には、販売する際に最低限の説明を必須とするものもあります。
仕事として活躍できる場面はとても幅広い
薬品はすでに調合の割合が決まっているものを作るだけでなく、もちろんその割合を決める作業も欠かせません。そのため常に新しい医薬品の製造開発を目指しているメーカーや、研究を行う大学でも必要となります。
そして仕事は調合だけに留まらず、専門的な知識を持つことによる薬品の管理も含まれます。したがって常に薬品を使った作業をしているイメージを持たれることも多いですが、事務的な仕事をする人もいます。その他にも全体から見ると少数となりますが、薬品の専門家としてメーカーの営業であるMRであったり、公的機関で他の医療機関を監督する立場になる場合もあります。