2020年10月03日

薬剤師の勤務先にはどんなところがあるのか

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薬剤師として社会で活躍するには、どんな働き方があるのでしょうか。ここでは、「調剤薬局・ドラッグストア」、そして「病院」や「製薬会社」という選択肢を取り上げ、それぞれの仕事内容について探っていきたいと思います。


調剤薬局やドラッグストアで働く

勤務先としてまず浮かぶのが、調剤薬局やドラッグストアで勤務することではないでしょうか。調剤薬局での仕事内容は、処方せんに従い指定された分量の薬を患者にわたすことがメインとなります。求められるのは、患者に対して丁寧な説明をすることで、服用時間や回数そしてその薬がどんな効用があり、副作用にはどんなものがあるかをきちんと説明する責任を担います。

また、薬の在庫管理や店内の清掃なども業務に含まれることがほとんどでしょう。次に、最近は全国的に店舗が急増していることもあって、ドラッグストアで勤務するケースも多くなっています。勤務体系は常勤という形ではなく、曜日を決めてあるいは一日のうち数時間という働き方も増えています。

働き方が多様化した理由のひとつに、2009年に薬事法が改正され、「第1類医薬品」に関しては薬剤師でないと販売できなくなったことから、ドラッグストアでも人材を配置する必要が出てきたということがあります。おもな業務は客からの薬に関する相談などに対応しながら、適切な薬を選んであげることですが、同時に店員の一人として商品の陳列や接客、会計などもおこなう場合がほとんどです。


病院に勤務するという働き方もあり

働く場のひとつとして、病院を選択することも可能です。病院での仕事は、入院している患者に投与する薬の管理をするのがメインとなり、処方せんにそって正確な分量の薬を用意したり、在庫管理・発注などもおこないます。

処方せんをもとに薬を調合するという点は調剤薬局での業務と同じですが、扱う薬の種類にちがいがあります。調剤薬局が飲み薬・塗り薬が中心であるのに対して、病院の場合は点滴や注射などの輸液を扱うことになり、患者の体格やそのときの状態によって配合を調整することも多いため、かなり慎重におこなわなければなりません。

勤務体制はシフト制のところが多く、休日出勤や夜勤もあることから体力も必要であるといえるでしょう。


製薬会社で研究職や営業職で活躍

活躍できる場のなかのひとつに、製薬会社という選択肢もあります。効果が高い薬を新たに開発できれば、企業にとって多くの利益をもたらすことから、どこの製薬会社もこぞって薬の開発・研究に力を入れているのです。実際に、薬学部を卒業した人の中には、製薬会社の研究職として活躍している優秀なひとたちが多くいます。

また、研究職を選ばなくても医薬情報担当者として働く方法もあります。医薬情報担当者というのは営業職のことですが、一般企業でいうところのセールス担当の営業ではなく、薬に関する高い専門知識を備え、それをもとに病院などに対して情報提供をおこなう仕事です。