薬学の知識と資格を生かしてさらに上を目指そう
薬剤師の資格をお持ちの方で更なるスキルアップをお考えになられた時、HIV感染症薬物療法認定薬剤師と言う資格の習得を目指してみてはいかがでしょうか。全国的にこの資格を習得されている方が少ない為、忙しい仕事になりますがとてもやりがいがございます。
■一体どのような資格なのでしょうか日本薬剤師会が認定している専門の資格の一つにHIV感染症薬物療法認定薬剤師があります。HIV感染治療に使用される薬剤は相互作用が多い物や、副作用を起こす可能性が高い物が多く存在しています。
その為資格を持たれている方にHIV感染症治療における薬物療法に関して高い知識と技術を持って、患者に薬物療法を行う時は患者の意思を尊重した上での治療を行う事が求められています。また長い間の治療を成功へと導く為には患者さんの心のケアも重要になります。
その為この資格は知識以外にもコミュニケーション能力が問われる為、認定資格の習得には厳しい基準が設けられています。研修や講習会で決められた単位を習得された後に、試験を受けて合格した方のみ得る事が出来る資格になります。
主な仕事内容は3つあります。まず一つ目は使用する薬剤の副作用や相互作用などの情報を集めて、医師や看護師の方に情報の提供を行います。様々な薬剤に関する情報を集めて治療計画に反映させることで、最善の治療方法を患者に行う事が出来ます。
二つ目は患者さんやその家族の方に薬剤の正しい服用方法の指導になり、指導を行う事で患者は薬剤を理解して安心して治療に励む事が出来ます。最後の3つ目は感染予防活動になります。一度発症した方は再度来院する事が多い為、発症するまでに他の方に感染してしまう可能性がございます。
その為HIV検査の正しい知識の普及を行う事はとても重要な仕事の一つと言えます。
HIV感染症専門医が勤務している病院で専門のチームの一員として働いたり、調剤薬局などで病院と連携して働く事などが出来ます。また感染予防の活動の面から活動を支援している官公庁などでも資格を持たれている方は活躍できる可能性がございます。
HIV感染症薬物療法認定薬剤師の方がチームの一員として仕事をされる場合、他の方に薬剤に関する情報を伝える役割を担っています。HIV疾患は医学的管理が可能ですが根治療薬がまだ存在していない為、長期的な治療が必要となります。
また副作用や相互作用なども起こりやすいので、患者さんが安心して治療が出来る環境作りや相談に乗る事もこの資格を持たれている方の重要な役割になっています。