薬剤師として働く場合に大学院を卒業するメリット
一般的には大学院を卒業するほうが、大学を卒業した場合とは収入などで差があると言われることも少なくありません。では、薬剤師に関してもそれは同様のことが言えるのでしょうか、それともこの仕事に関してはほとんど関係ないのでしょうか。
薬学部には2種類あることを知っておくこの仕事に就くためには薬学部を卒業して国家試験に合格する必要がありますが、この薬学部には実は2種類あります。一つは6年制となっている養成課程で、この課程を修了ことができれば、国家試験の受験資格を手にすることができます。
卒業後は学士の資格をもらうことができますが、6年間学んでいるので、既に他の学校で修士課程を修了したのと同じくらいの価値とみなされます。また、もう一つの薬学部は4年制のもので、こちらも終了した場合は学士の資格をもらうことができますが、残念ながら国家試験の受験資格をもらう事はできません。
したがって、もしこの職業につきたいのであれば、6年制となっているほうの薬学部に進む必要が出てきます。
大学の薬学部に2種類あったのと同様に、大学院のほうにも2種類あるので、その点には十分注意する必要があります。一つは6年制の学部を出た進学するもので、博士課程と呼ばれるものです。ここでの課程を終えることができれば、トータルで10年学ぶことになり、博士号を取得することができます。
4年制の方を卒業した人は、まずは博士前期課程に進学し、その後後期課程に進学する形となっています。前者は2年間、修了すると修士号を取得することができ、後者は3年間となっており、トータルで9年間学ぶことになります。
10年間学ぶか9年間学ぶかは、その教育目的が違っているので、どんな能力が身につけたいかを考えてどちらに進むかを選ぶことも可能です。
大卒でも薬剤師として働くことはできるので、あえてその後進学しなかったとしても問題はないないのですが、実際には進学する事で得られるメリットもいくつかあります。例えばより高い知識を得ることができるので、スキルアップを図ることができ、結果的に就職活動で有利になるからです。
またキャリアを開発する点でも有利になるので、院卒の方が良いということは十分できます。もちろん博士号を取得しておけば、病院などの薬局で働くだけでなく、研究室に入ることもできるだけでなく、助教として大学で働くこともできます。
また企業の研究職で採用されやすくなるなどのメリットもあります。したがって、より高いスキルを得て活躍の場が増えるというのが、進学する大きなメリットだということができます。