2019年11月05日

製薬業界での薬剤師の業務内容はさまざまあり

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製薬会社は薬剤師にとって比較的人気の高い就職先の一つとして挙げられていますが、業務内容には様々なものがあり、それにより身に付くスキルも異なってきます。そこでそれぞれの業務内容の詳細を見ていきましょう。

新薬開発などを行う研究職として働く

研究職は、会社の研究所などで病気治癒のメカニズムなどの基礎的なものから、新薬開発に向けての研究、申請データ収集のための動物実験、製薬の技術研究その他様々な業務を担います。一般に、新薬が出来るまでには莫大な費用と長い時間が必要となります。

それだけコストをかけた分、完成した際には会社にとっての大きな利益が見込めるため、研究部門というのは会社にとって大変重要で花形的な存在といえるのです。実際に現場で働く研究職の大半は、薬科系大で修士以上を持つ人たちであり優秀な人材が揃っています。

ただし、優秀であれば良いというわけでもありません。何故なら研究業務というのは、長い時間をかけてようやく成果が見えるものですので、じっくり一つのものに取り組んでいける人のほうが適性があるといえるでしょう。

医療情報担当者(MR)として勤務する

製薬の会社で働く業務には、医療情報担当いわゆるMR(Medical Representative)といわれるものがあります。業務内容は、自社で作った医薬品についての情報提供を行うもので、品質・安全性・有効性などについての情報を医師や薬剤師などの医療従事者に提供します。

一般的にMRの仕事というと営業職のようなイメージを持つ人もいるようですが、この場合には売り込むための活動というより、アドバイス的な内容と考えて良いでしょう。一番の目的は正しい情報を提供し安全な使用を促すことで、使用する患者の安全を守るためということになります。

それだけに、製品に関しての深い専門知識とコミュニケーション能力が求められる業務です。

外部委託も行っている学術・DI業務で働く

製薬会社のなかでは、学術・DI業務として勤務するケースもあります。この仕事は、日々更新される医薬品の情報を、資料や報告書などを基に正確かつスピーディーに収集分類して、資料を作成したり情報提供などを行うものです。

資料などで英文のものを扱うことも多くなりますので、英語力があるに越したことはありません。ただし、この仕事は製薬会社ではそう頻繁に求人が出るものではありません。その背景には、最近この業務に関してはアウトソーシングする企業が増えているという点があります。

従って学術・DI業務で働きたい場合は、委託会社などに専門職として就職あるいは登録をして、派遣される形で就業するという方法もあります。