日本の高齢者たちを支えている人たちがいます
日本は世界でも稀に見るような高齢者大国となってしまっています。このような時代を背景として、介護や医療のビジネスが急激な発展を続けています。それには確たる理由が存在しました。それは団塊の世代を中心とする高齢者が保有する莫大な資産です。すでにその全員が七十歳以上の高齢者となってしまっていますが、65歳で会社を退職する時にまとまった退職金を手にしています。その大金は活用されることなしに銀行の金庫でひっそりと眠っているような状態です。アベノミクスではそれらのお金をあてにしています。 NISA という特別な非課税枠のある株式投資の方式を開発しました。それでも高齢者たちが求めるのは自分たちの健康です。 NISA でお金儲けをするよりも、アメリカから輸入したアンチエイジングのお薬を利用することの方が多いくらいのものです。それらを支えているのが病院や調剤薬局で働いている薬剤師です。そのお仕事の楽しみは最近はもっぱら高齢者たちと親しくお付き合いをすることに偏ってきています。これも時代の流れと称して良いのではないでしょうか。
大学の薬学部を卒業しなければなりません薬剤師になるためにはまず大学の薬学部を卒業しなければなりません。6年間の大学の薬学部を卒業して初めて薬剤の国家試験の受験資格が生まれるというわけです。大学の薬学部でも4年制の大学では薬剤師の国家試験の受験資格が生まれないというところに注意が必要です。
つまり最低でも6年間は大学で薬学を勉強しなければならないということです。それで初めて国家試験の受験資格が生まれるというわけです。さらにこの国家試験は難しいので有名です。例えば看護師の国家試験ではその合格率は95%となっています。
つまり受験者の大半が合格できるということです。それに比べて薬剤の国家試験は難しいです。平均の合格率は70%にすぎません。これは大変な難関であるということができます。
気になるのが6年間の大学でかかる費用ではないでしょうか。それは国公立大学では6年間で350万円ほどかかると言われています。一方私立大学では6年間の薬学教育で総額1200万円ほどかかると言われています。薬剤の国家試験を受ける前に大学の薬学部を卒業しなければなりません。
大学の薬学部といってもそれは6年間のカリキュラムを持つ薬学部に限られます。日本全国でどのくらいの数があるのでしょうか。日本全国で6年間の薬学カリキュラムを持つような大学は74校しかありません。それだけに受験の競争率は高いということができます。
気になるのが6年間でどのくらいの費用がかかるかということではないでしょうか。こちらは結論から先に申し上げましょう。国公立大学と私立大学で費用に大幅な違いがあります。国公立大学では年間の授業料がおおむね50万円ですから入学金を含めると6年間で350万円くらいが必要になります。
一方私立大学の薬学部ではその費用が跳ね上がります。それには訳がありました。私立大学では入学時に入学金の他に寄付金などを集める習慣があるからです。私立大学の薬学部を選んだ場合には6年間で1200万円ほどの費用が発生します。
どちらにする方が経済的かは一目瞭然だということができます。