患者との意思疎通が図れる職の魅力
薬剤師の業務は、単に医師からの処方箋通りに薬を提供するだけではありません。やる気や意欲的になれるのは、患者からの感謝に尽きるようです。健康面でサポートすることが必要だからこそ、自身の身体も大切にしながら働いています。
子育て真っ直中でも活躍ができる調剤薬局は、安定企業ならではの福利厚生や休暇制度がウリで、家庭を持つ女性(子育て真っ直中)からは、就業環境が整っていることからも人気を集めています。しかし、仕事内容は首都圏でも地方でも代わり映えはせず、調剤業務に順応するだけです。
やりがいがあるとすれば、先に挙げたように福利厚生にあるようですが、中には、グループ内での他職種との交流や勉強会が行われており、参加することに意義や意欲を示す者もいるようです。
同じ子育てをするママ同士、どんな時に休暇制度を利用しているのか、どんな勉強や新たな資格を目指しているのかなど、様々な刺激を受け、切磋琢磨し合っているようです。
調剤業務のみならず、複数科目応需できる、こうした意見も耳にしますし、大型店舗で仕事ができる職場も近年増えています。また医療機関では、在宅分野にも力を入れているようで、患者宅や看護・介護施設へ訪問も行うようです。
ここでも福利厚生が充実していること、各種手当や産休・育休取得可能であることで、女性薬剤師も働きやすい声を挙げていて、在籍年数10年以上のベテランの域に達するというデータも報告されています。
また、処方箋通りに薬を提供するだけではなく、一人の患者に合わせた柔軟な応対が功を奏して、病気からの回復や健康増進に貢献できることをやりがいとする者もいます。病院に行く時間がなく、健康補助となるサプリメントを頼る患者に対しても、使う前に医師の診断を促します。それは、単純に食事から摂る栄養不足が原因とは限らないからです。その結果、大病にならずに済んだ患者から感謝を述べられた経験・体験談も聞かれています。「かかりつけとなれた」、そうした声も耳にします。
患者との信頼関係を積み重ねていける仕事、そこにやりがいを感じるケースは薬剤師に多いようです。例えば、医薬品だけでなく、サプリメント大国である日本では副作用のリスクは少ないものの、摂り過ぎると胃腸障害を起こしたりすることもあるようです。
サプリメントを含め、用量・用法、処方された薬も指示量を守ってもらえる信頼関係を築くことに励んでいます。患者の目を見て、重要点は念を押して説明を繰り返し、患者側から生活習慣の話題が出るまでになれば上出来と言われています。
結果、薬が重複することも未然に防ぐことができたり、調剤過誤を防止するための薬歴チェックをさらに強固なものにする者もいるようです。間違いの起こらない監査体制、ここに着目すれば、安心・安全な医療機関、医療人として信頼確保に取り組むことができると言われています。