2017年04月04日

どこへ行ってもつきまとうことだから

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どんな仕事においても、どのような職場に勤務しても、そこで働く人同士の関係がどのようになるのかは、実際に入って仕事をしてみないとわかりません。アットホームな雰囲気を求人募集のウリにしているところもありますが、自分に合うかどうかが大事です。

■最初はわからなくてもそのうちだんだんと

社会人になって初めて仕事をするということになったときには、何もかもが初めて尽くしということもあって無我夢中で仕事を覚えるのに精いっぱいでしょう。また、会社に入って接する人たちに純粋で素直な気持ちで向き合えることから、新人は可愛がられる傾向があるのも事実です。それが、だんだんと仕事に慣れ、同じ部署の人たちのクセやタイプなどがわかってくると、この人はどうも合わないとか苦手だと感じる人ができてきます。これは、仕事をしていく上で、誰にでも平等に降りかかってくる悩みであると言っても過言ではありません。これをどうやってうまく切り抜けるかが、人生で身に付ける最初の処世術と言えるでしょう。

■職場によってはひどく狭い環境もあります

医薬分業がすっかり定着した今、薬剤師としての力量を発揮する職場は限定されてしまっています。病院の募集人数は、処方箋による調剤が主になったため、ほとんど院内で薬を出すことがありません。そのため、医療チームと連携し、医療の中で薬のプロとして力を発揮することが求められます。持参された処方箋通りに調剤を行うのは、薬剤師の仕事の基本中の基本と言えますが、一つ一つの調剤薬局の規模はそれほど大きくないところが大半です。そのため、限られた人数で仕事を行うことになり、ここで気の合わない人ができてしまうと非常に厄介です。どんな仕事でも人間関係を良好に作り上げるのは大変だということが、薬剤師にも当てはまるでしょう。

■早く改善できるというメリットは大きな武器

市販薬の取り扱い責任者としてドラッグストアに勤務する場合、比較的たくさんのスタッフと接することになりますので、気の合わない人がいるかもしれませんが、一方で気の合う人もいて、うまくバランスがとりやすいという意味では、一番いい職場環境かもしれません。けれども、仕事の本質を調剤に置き、規模の小さなところを勤務先にした場合に起こる人間関係の苦労は、間違いなく仕事に影響を及ぼします。そんなときは、売り手市場であることが幸いします。求人情報を探せばたくさんの薬局が募集していますので、1〜3回程度であれば転職をしても、国家資格が物を言うでしょう。職場を替わってたくさんの人と出会っていく中で、人間関係を調整していく能力が身に付く可能性もあり、これは大きな武器となります。