2018年06月05日

薬剤師が海外でスキルアップを目指す方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

薬剤師がスキルアップを目的とした就職をするにあたり、国外の病院や薬局などでの働き方を調べることがおすすめです。中でも、日本人の医療従事者が多く働いている地域で職場を探す、仕事だけでなく、現地での生活を無理なくこなすことができます。

優れた研修が受けられる専門病院でスキルを高めよう

海外の専門病院においては、様々な職種のスタッフを対象とした段階的な研修制度が用意されており、一人ひとりの経験やスキルなどに応じて、じっくりとスキルを磨きやすい環境が整っています。中でも、日本人のスタッフを対象とした専門的なサポートを行っている病院では、経験の浅い人であっても働けることから、20代から30代の若手の有資格者から関心が集まっています。

また、職場によっては医薬品に関する英語の知識が必要となるところもあるため、渡航前にある程度の英語力を身に着けておくことも大切です。なお、現地でできるだけ好待遇で働きたい場合には、国内で数年程度の経験を積むと良いでしょう。

小規模な薬局で働くメリットとは

国内で得た薬剤師の経験を海外で役立てるにあたり、調剤薬局を職場に選択する人が少なくありません。その理由として、医薬品や薬学に関する高度なスキルがそれほど必要ないことや、比較的短期間で一連の仕事をマスターしやすいといったことがあります。

また、小規模な薬局においては、専門職としてのスキルを高めるのは難しいものの、病院と比べて勤務時間や業務内容などの希望が通りやすいため、自分のペースで働きたい人におすすめです。

日本人の受け入れ実績のある薬局においては、国内の医療機関や薬局、製薬会社などでの経験を高く評価してくれるところもあり、収入額にこだわって職場探しをするのも良いでしょう。

好待遇で働きやすい製薬会社の魅力を知ろう

国外の製薬会社での勤務を希望する日本人は少なくありませんが、世界的に有名な会社で中途採用のスタッフとして働くうえで、できるだけ適性のある職種を探しておくことがポイントです。例えば、未承認の薬の研究や開発などを専門的に行う職種に関しては、長年の経験や能力などが重視される傾向がありますが、同じ職場で長くキャリアを積みたい人に最適です。

一方、英語をはじめとする外国語を使って医薬品の営業や販売などを行う職種もあり、バイタリティのある若手のスタッフが好まれる傾向が見られます。製薬会社によって、日本人の現地スタッフの採用状況や、期待するスキルなどに差があるため、余裕を持って職場探しを始めましょう。